2013年4月5日金曜日
【研究会記録】MAGNET第1回研究会「メディア、地域、グローカル ―持続展開するコミュニティ・ビルディングを手がかりに」(於:広島県尾道市・光明寺会館)
3月16日に尾道で開催したMAGNET第1回研究会、「メディア、地域、グローカル ―持続展開するコミュニティ・ビルディングを手がかりに」のレポートです。土屋祐子さん(広島経済大学)執筆。こちらからどうぞ。
原真『テレビの履歴書 ―地デジ化とは何だったのか』(リベルタ出版、2013年)
共同通信社の原真さんからご恵投いただきました。原真『テレビの履歴書 ―地デジ化とは何だったのか』(リベルタ出版、2013年)。関係者の証言にもとづく新聞連載をまとめられたもので、僕も1章にちょこっと登場してます。
2013年3月22日金曜日
【論文】「マクルーハン、環境芸術、大阪万博 ―60年代日本の美術評論におけるマクルーハン受容」
『立命館産業社会論集』48巻4号に、「マクルーハン、環境芸術、大阪万博 ―60年代日本の美術評論におけるマクルーハン受容」という論文が掲載されました。
【概要】大阪万博に関わっていた建築家や美術家の証言によれば、60年代後半、「環境」という概念に対する関心の高まりを背景に、マクルーハンがいち早く受容されていたようである。だが、芸術分野におけるマクルーハン受容の文脈については、今日までほとんど検証されていない。そこで本稿では、マクルーハンにいち早く着目した美術評論の読解を通じて、その思想が主に大阪万博を介していかに解釈されたのか、同時代的理解を試みる。それはまず、ポップ・アート以降の新しい芸術表現に強い関心を寄せていた、東野芳明、宮川淳、中原佑介、日向あき子といった若い美術評論家たちによって先鞭がつけられる。「反芸術」論争や「模造千円札」裁判などを契機として、日本における前衛芸術の行方が問われる中で、新しい工業素材やメディアを駆使した、合理的で領域横断的な芸術表現に注目が集まっていた当時、「環境」という概念を橋渡しとして、マクルーハンが広く読まれたのである。こうした動向は大阪万博の準備期間と重なっており、環境芸術の大実験場としての期待や懸念と相まって、マクルーハンの理論が頻繁に援用されていた。彼らが構想した「環境芸術論」は、美術評論の枠にとどまらず、日本における「メディア論」の萌芽と言えるような広い射程を備えていたのである。
[Abstract] According to the testimonies of architects and artists who were involved in the 1970 Osaka Expo, it appears that Marshall McLuhan was quickly accepted in the late 1960s with the background of an increase in interest in the concept of “environment”. However, the details of the acceptance of McLuhan in the field of art have barely been examined to date. As such, this paper clarifies how his communication theory was interpreted through the reading and understanding of the art criticism that focused on McLuhan before others. Firstly, young art critics, who were strongly interested in new artistic expressions after pop art, focused on McLuhan. Rational and interdisciplinary artistic expressions making full use of new industrial materials and technologies started to gather attention and McLuhan was read with the concept of “environment” as the intermediary. This trend coincided with the preparation period of the Osaka Expo. McLuhan’s theory was frequently quoted under the expectation to attempt to make the expo into a proving ground for environmental art. While playing a part in the popularization of McLuhan, they conceptualized a unique “theory of environmental art” based on each issue and interest, which had such a wide range as could be called the sprouting of “media theory” in Japan, not limited to the boundaries of art criticism.
2013年3月13日水曜日
3/16(土)MAGNET第1回研究会「メディア、地域、グローカル ―持続展開するコミュニティ・ビルディングを手がかりに」(於:広島県尾道市・光明寺会館)
このたび、西日本に拠点をおくメディア研究者や実践者が集い、「MAGNET」という研究プロジェクトを立ちあげました。メディアをめぐる地域の諸活動について、グローカルな視座から考え、実践研究を展開していくことを目的としています。
MAGNET第1回研究会「メディア、地域、グローカル ―持続展開するコミュニティ・ビルディングを手がかりに」(3/16、広島県尾道市・光明寺会館)。
「まちづくり」「ワークショップ」「コミュニティデザイン」といった言葉が広く浸透している現代において、地域の動脈足りうる”セルフ・ビルド”ならぬ”コミュニティ・ビルド”な文化活動には、どのような視座と動きが必要なのでしょうか。尾道で展開する”アーティスト・イン・レジデンス(AIR)”事業の話題を皮切りに、全国各地における”コミュニティ・ビルド”な文化活動について語り合うとともに、MAGNETの今後の活動をどのようにデザインし得るかについて、みなさんと一緒に考えていきたいと思います。会場にお越しになる実践者のみなさんから、より多くのご経験をうかがい、ゆっくりと意見交換ができるように、座談会的なかたちで進めたいと考えています。
2013年2月11日月曜日
立命館大学「先端ロボティクス研究センター」に参加
立命館大学「先端ロボティクス研究センター」に研究員として所属することにしました。もちろん開発に参加するわけではなく、あくまでメディア論や技術論の研究者として関わる予定です。ここ数年、ロボット工学の動向はあまりフォローできていないので、研究開発の現場を見て学べるのは、とてもありがたいことです。
2013年1月31日木曜日
2012年12月6日木曜日
12/7(土)USTREAM番組「勝手にトークひろしま! ―どうなる?福山」に出演します
「人口を見れば大都市だが、駅周辺の商店街は軒並み閑古鳥。
場所によっては、シャッター通りの様相を呈している。
一方で、そんな状況を打破しようと地元を愛する人たちが集結し、大学生とコラボしてイベントを企画するなど工夫も凝らし始めている。
福山は再び賑わいを取り戻せるのか?これから福山はどこへ向かって行くのか?
そんな福山をじっくり語り合う2時間です。」
2012年11月3日土曜日
「アグレッシブ大学」 ―広島ホームテレビでバラエティ番組の制作ワークショップ
2012年10月、広島ホームテレビで、「バラエティ番組の作り方」をテーマに、広島県内の大学生を対象としたオープンスクールを開講しました。参加者は、広島経済大学、安田女子大学、広島国際大学、福山大学の大学生、計26名。バラエティ番組の演出技法を「講義」で学び、自らが主体となってドキュメント・バラエティを制作する「実習」に挑戦しました。講師は「アグレッシブですけど、何か?」の総合演出カナイマン。送り手と受け手が番組制作を通じて交流し、「テレビの役割とは何か?」ということを、お互いに学び合うことを目指しました。
このオープンスクールは、日本民間放送連盟のメディアリテラシー活動助成事業に採択され、飯田研究室が企画協力しました。若い視聴者に馴染みのあるバラエティ番組に焦点を当てたこと、関連の制作会社(ホームテレビ映像株式会社)のスタッフが中心となって実践したことは、放送局が取り組むメディアリテラシー活動にとって、革新的なアプローチといえるのではないかと思います。
ワークショップの概要と実施レポートはこちら。
2012年10月12日金曜日
2013年度 3回生「専門演習」面談アワー
来年度の「専門演習」の配属に関して、飯田ゼミのガイダンスと面談アワーは終了しましたが、指定時間帯は都合がつかなかった、あるいは質問や相談があるという学生さんは、気軽にご連絡ください。メールアドレスは開講要項の冊子に記載しています。 → ゼミ選考の面談は終了しました。
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