2016年11月25日金曜日

【研究会】12/17(土)今野 勉+松井 茂+飯田 豊「いま、テレビになにが可能か ―その草創期から問いなおす」(於:成蹊大学サテライト・オフィス)

今野 勉+松井 茂+飯田 豊
「いま、テレビになにが可能か ―その草創期から問いなおす」

 飯田豊は今年、『テレビが見世物だったころ ―初期テレビジョンの考古学』(青弓社)を刊行しました。本書は、かつて実用化を目指して開発が進められていたテレビジョン技術が、戦前の博覧会や展覧会での公開実験、あるいは戦時下の実験放送などを通じて、繰り返し一般に公開されていたという事実に光を当てています。われわれが慣れ親しんできた「テレビ」のあり方を前提として、その歴史をさかのぼって捉えるのではなく、かつて「テレビジョン」という技術に開かれていた可能性の系譜を描こうとしました。映像端末が急速に多様化し、日常生活のいたるところにスクリーンが遍在している現在、テレビのあり方が急速に拡散していく中で、逆に、いくつもの「テレビジョン」がひとつの「テレビ」に収斂していった過程をたどることが、広い歴史的構図のもとでテレビの将来を展望する手掛かりになるのではないかという問題意識にもとづいています。
 この試みが成功しているかどうかはともかく、先行きが不透明なテレビのあり方を再考するために、その草創期を根源的に問いなおすことが、ますます重要になっていることは間違いありません。そこでこの研究会では、半世紀以上にわたってテレビ・ディレクターとして活躍していらっしゃる今野勉さん(テレビマンユニオン)と、戦後日本のマスメディアと現代芸術との関係性について鋭い考察を続けている松井茂さん(IAMAS)のお二人をゲストにお迎えし、テレビ史研究の現代的意義と今後の課題について語り合います。参加者の皆さんと一緒に、じっくりとお話ししたいと考えていますので、ぜひふるってご参加ください。

日時:
 12月17日(土)15時~17時30分

会場:
 成蹊大学サテライト・オフィス(東京都千代田区丸の内3-1-1 国際ビル1階)

登壇者:
 今野 勉(テレビマンユニオン)
 松井 茂(情報科学芸術大学院大学 [IAMAS] )
 飯田 豊(立命館大学)

司会:
 伊藤昌亮(成蹊大学)

参加費:
 無料

事前申込:
 座席に限りがありますので、事前申込制とさせていただきます。
 magnet2016@iida-lab.orgまで、お名前とご所属をご記入の上、
 お申込ください。
 お問い合わせもこちらのメールアドレスにお願いします。
 定員に達し次第、申込を締め切らせていただきますので、
 あらかじめご了承ください。

主催:
 MAGNET(Media, Action, Glocal Network)


     

2016年11月13日日曜日

【ライブイベント】11/28(月)『テレビと講談 ―旭堂南陽、最後のテレビ出演』(於:CEKAI)


11月28日(月)の夜、ラジオ・アーティストの毛原大樹さんの企画・演出で、下記のイベントをおこないます。ぜひご来場ください。詳細はこちら

新奇なお茶の間世界『テレビと講談』
── 講談師 旭堂南陽、最後のテレビ出演 ── 
出演:旭堂南陽(第一部)、玉田玉秀斎(第二部)
  演目:難波戦記 ―荒大名の茶の湯―
     難波戦記 ―徳川家康の最期―
     テレビ講談(仮) 
アフタートーク:玉田玉秀斎、飯田豊 
企画・演出:毛原大樹 
・日時:2016年11月28日(月)18:00スタート(開場17:30) 
・会場:CEKAI(世界株式会社)京都市上京区真如堂前町104番地 
・参加費:無料 
・主催:毛原大樹(テレフォノビジョン) 
・共催:立命館大学産業社会学部・企画研究「テレビメディアの新展開」 
・協力:CEKAI(世界株式会社) 
【イベント概要】
 2011年、東京タワーがアナログ放送用電波を停波した瞬間から始まった、独立系自律マイクロ・テレビ放送プロジェクト『最後のテレビ』。アナログテレビを新しいメディアとして捉えて活動してきたこのプロジェクトは、これまでに横浜トリエンナーレの会場をはじめとする様々な場所で、来場者を巻き込みながら生放送イベントを行ってきました。
 そして今回は、伝統的な町屋空間が広がる『世界』から、新型マイクロ・テレビシステム『Telephonovision』を使った、全くもって新奇なお茶の間世界をつくりだします。微弱電波が届く範囲に限ったコミュニティ形成の実践現場として、現在のデジタルテレビ以降失われつつある本来のテレビ視聴の楽しみ、懐かしさ、新しさを同時に伝える稀なメディアをぜひ体験してください。
 会場のテレビ受像機が映し出すのは、四代目 玉田玉秀斎 を襲名する、講談師 旭堂南陽の“最後”の姿です。演目は本イベントために書き下ろされた『テレビ講談(仮)』をはじめとする、難波戦記から「荒大名の茶の湯」「徳川家康の最期」をお送りします。
 放送終了後は、立命館大学准教授で『テレビが見世物だったころ』の著者、飯田豊さんを聞き手に、玉田玉秀斎さんから「講談」について伺います。
 ご期待ください。

2016年11月12日土曜日

【エッセイ】『月刊民放』2016年11月号


『月刊民放』2016年11月号に寄稿しました。永六輔さんと大橋巨泉さんの追悼特集です。