2015年5月15日金曜日

【研究会】6/12(金)「「文化産業論」を問い直す ―カルチュラル・スタディーズからクリエイティブ産業論まで」(於:キャンパスプラザ京都)

【日時】6月12日(金)18時30分〜20時30分
【場所】キャンパスプラザ京都 第2会議室【会場変更】第3講義室
          京都市下京区西洞院通塩小路下る東塩小路町939
          http://www.consortium.or.jp/about-cp-kyoto/access
【参加費】500円

【報告者】大山真司(ロンドン大学)、宮田雅子(愛知淑徳大学)
【討論者】難波功士(関西学院大学)、村田麻里子(関西大学)
【司会】飯田 豊(立命館大学)

「文化産業」という言葉の成り立ちには、大きく分けて二つの相反する水脈があります。一方には、「クールジャパン」や「ソフトパワー」といった文化政策的な概念につらなる産業振興論、そしてもう一方には、フランクフルト学派(特にアドルノ)に代表される批判理論。この二つの流れは、それぞれまったく異なる土壌で、いまや産業と不可分となった現代文化の捉え方を水路づけてきました。

この乖離を埋めるように、大山真司さんは、経済と文化の間の曖昧な領域にあって、注目と批判の両方を浴びる「ブランド」に着目しています。カルチュラル・スタディーズの理論を駆使して、「ブランドスケープ」という概念を提起し、そのグローバル化について分析してきました。また、宮田雅子さんは、あるプロダクトが生活の中に順応している態勢を批判的に捉え、その余白に気づく「クリティカル・デザイン」など、従来のデザインが取り組んできた方法とは異なるアプローチの重要性を指摘しています。

この研究会ではお二人の報告を通じて、文化を研究するための手続きを再考します。さらに難波功士さんと村田麻里子が討論者として加わり、イギリスのカルチュラル・スタディーズにおける新機軸として注目される「情動(affect)」という概念、あるいは「文化産業論」と類縁の関係にある「クリエイティブ産業論」などに話題を広げ、活発に議論したいと考えています。

事前申し込みは不要ですが、会場準備の都合上、ご参加の旨を事前に contact2015【アットマーク】iida-lab.org までご一報いただけると助かります(お名前のみお知らせください)。

【主催】関西大学 村田麻里子研究室、立命館大学 飯田豊研究室
【お問い合わせ】contact2015【アットマーク】iida-lab.org