本シンポジウムは「戦後日本におけるマス・メディア受容と現代芸術の文化学」(科研費)の成果報告を目的としたものです。本研究は、第2次世界大戦後の日本の視覚文化を、マス・メディア(放送文化と出版文化)を分母とした文化現象として捉え、特にテレビ映像が現代芸術の映像表現に与えた影響を文化学的に検証することを目的として2014年度より実施してきました。本シンポジウムでは、同時代の文化を情報化し、インフラストラクチャーで流通する表象のあり方、これを駆動する技術を問い直す隣接領域の研究者と共に、メディア表現研究の新たな地平を拓きたいと考えています。これらの研究は、JSPS科研費26503003、16K17248、15K12841の助成を受けたものです。
日時:
2016年11月12日(土)
場所:
キャンパスプラザ京都第4講義室(定員80名)
事前申込制(こちらのフォームから入力してください)
※定員になり次第、予約受付を終了します。
発表者(登壇順):
松井 茂(IAMAS准教授)
飯田 豊(立命館大学産業社会学部准教授)
川崎 弘二(電子音楽研究)
中西 博之(国立国際美術館主任研究員)
原 久子(大阪電気通信大学総合情報学部教授)
伊村 靖子(IAMAS講師)
赤羽 亨(IAMAS准教授)
研究発表:
13:00〜13:10 松井茂、飯田豊「概要説明」
13:10〜13:40 松井茂「木島則夫ハプニングショー(NTV)について」
13:40〜14:10 飯田豊「メディア・イベント概念の理論的再構築に向けて」
14:10〜14:40 川崎弘二「NHKアーカイブスの利用によるNHK電子音楽スタジオで制作された電子音楽作品の調査」
14:40〜14:50 休憩(10分)
14:50〜15:20 中西博之「TBSの美術番組『アトリエを訪ねて』の高松次郎」
15:20〜15:50 原久子「芸術文化情報に関する発信、受容とその変遷について」
15:50〜16:20 伊村靖子「汎用技術と表現 ―美術において「デザイン=設計」が意味するもの」
16:20〜16:50 赤羽亨「3Dスキャニング技術を用いたインタラクティブアートの時空間アーカイブ」
16:50〜17:00 休憩(10分)
17:00〜18:00 コメント
主催:
「戦後日本におけるマス・メディア受容と現代芸術の文化学」(科研費)
「メディア・イベント概念の理論的再構築
―歴史社会学および比較文化学からのアプローチ」(科研費)